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ヒレナマズ科

アジア・アフリカの熱帯・亜熱帯を中心に14属100種が知られる。日本では1属2種でいずれも国外移入により定着したものと考えられる。一つはウォーキングキャットフィッシュClarias batrachusの色彩変異が固定化された品種(通称マーブルクララ)で沖縄本島の一部水系で定着しており、現在拡大防止の観点から沖縄本島からの持ち出しを禁止している。もう一つはヒレナマズClarias fuscusは石垣島のみに見られる種で、台湾由来とされるが、開発等、自然環境の悪化で減少傾向が著しい。全ての種類に4対、計8本の非常に長い口髭を持ち、背鰭と胸鰭に毒棘を持つ。また背鰭と臀鰭の基底は非常に長く、和名の由来となっている。また現在は使われないがセビレナガナマズという別名もある。空気呼吸をすることが出来、鰓から発達した器官をもつ。胸鰭を左右に動かしながら陸上で短距離なら移動できる。

​ヒレナマズ科のナマズたち

​ヒレナマズの2系統?個人的見解

日本では石垣島のみで確認されているヒレナマズだが、現存される過去の写真など文献をあたると異なる2タイプがあるのではないか、と個人的に思う。一つは暗褐色で体表の側線が目立つタイプで現在でも僅かに生息するもの。1974年にヒレナマズとして日本で初報告されたのもこのタイプと考える。もう一つは前者より明るい体色で側線は目立たないが雲状斑紋が見られるタイプ。前者は河川中流域や水路、後者はやや大型で水田地帯や湿地に多かったと思われる。後者は1980年代にある地域の水田に幼魚が群れを成していた様子が記録されているがその地域においても現在は全く見ることが出来ず、消滅している可能性が高い。

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